「ん、なんとか決まったよ。
ありがと、ヨーコさん」


「ぜんっぜん!こっちこそだよ〜。

ね、さやちゃん?
どんなにブランクがあっても、私達は変わんないからねっ?」


「…ん。

ずっと、よろしく…」






セージとの約束の1週間が経った。


距離を置いてた間…
アタシなりにDVについて調べた。


その結果、話し合いはファミレスでする事にした。

人目のない二人きりは、絶対NGだ。



「行くぞ」

やってきたセージは、ただの待ち合わせ
場所だと思って、移動を促す。


「ここで話したいんだ!」


セージは黙って冷めた目を向けると、

「いーから行くぞ」

と、アタシの手を掴んだ。


「ここで話す!

ここじゃなきゃ話さない!」

セージの手を払った。


怒りを帯びた驚きの目がアタシを射る。


「大したオンナだな…っ、

こんな太々しいオンナだったとはな!」

そう吐き捨てて、横暴な態度で席に座った。