リュウは、驚きを帯びた強い視線をアタシにぶつけた。


「ふざけんなよ…

惚れてたオンナに出させるほど、落ちぶれてねぇよ!

それに、尚さんだって喜ばねーよ」


「でも、アタシには要らない金なんだ!」


「だとしても!
サヤが必死んなって頑張った金だろ!?」



なんでそー思うんだ?
知ってんのか?

そんな事より、

「頼むよ、リュウ!

ナオを助けたいんだ…」


「帰れよ、
そんな話なら聞かねーから」



リュウ…


どーすれば…

だけど引き下がるワケにはいかないんだ!


「帰んねーよ…!


勝手だってわかってる、
自己満だって事も…

けど、ナオやリュウの為だけじゃない…

自分の為でもあるんだ!」


自分のやって来たこと(ソープ)を無駄に
したくない!


そして、こんな結果を招いたアタシ達の
出会いを…



後悔したくないんだ!



願うように強く、リュウを見つめた。