朝メシを食い終わると…

「オレ、家に顔出してくるよ」



昨日、ナオから聞いた話…

ナオの母さんは4年前に再婚したらしい。
だから、仕事が忙しいってのもあるけど
…遠慮して、あんま帰んなかったらしい。


それで、今度はアタシが…
「帰ってやれよ!
家族で気ィ使われんのって、逆にキツイから!」って、背中を押した。



「で、そのままH(県)帰るよ…」

「ん…気をつけてな…」

一緒には帰れないし、
アタシはまだ帰んない。



だけど…

昨日のナオとの時間は…
こんな最低なアタシに、


最高のXmasプレゼントだった。




「オレ、絶対…」

そう言って、言葉に詰まるナオ。


その瞳は強く、強く…誓うようで、

アタシの心を捕えた。



言わなくてもわかるよ…





未来を信じてる。


誓う思いで見つめ返して、頷いた。