セージからの着信は、既に60件を超えてた。


とりあえず、トモが買って来てくれた弁当を食って…


アタシは、セージとの状況やリュウのアドバイス、そして自分の気持ちを話した。


セージを救いたいけど、今は怖いって事…

それでも見捨てらんないし、
逃げたくないし…

リュウの話を聞いても、
付けた傷の痛みが解るから、別れらんないって事…



それを黙って、なぜか鋭い瞳で聞いてた
マユキ。

そして ひと通り話し終えると…



バシンッ!


マユキのビンタに驚いた…



「オイ…っ!」

さすがのトモも、なに追い討ちかけてんだって感じの制しの声。


「このくらいどってことないっ!

…もっと酷い傷、しょいこもうとしてんだから…」

悲しそうに睨むマユキ。



「ごめん…」

心配してくれてんのが、解る…


「あたしの光になってくれんじゃなかったの?
今のアンタは、また闇の入口にいる…

尚が救ってくれた事、ムダにすんの!?」



マユキの言葉に、ハッとした…!