誠工業の専務に休みの連絡を入れた。
理由はリュウのシナリオ通りで…



新幹線の中…

セージからの着信が、10件20件と増えて…
恐怖にも似た不安が押し寄せる。


リュウのアドバイスは的確だと思った。
家にいたら、恐怖でテンパったかも…



セージを救いたい…
そう思ってたハズなのに、
逃げたような状況が恐怖心を呼び起こす。



早くマユキに会いたい!



不安に押しつぶされそうな心の救いを、
マユキに求めてた。





突然"昼休みに会いたい"って、
こんな平日に押しかけてきたアタシに異常を感じたのか…


「どーしたの!?

とにかく、このあと休みにしてもらったから、ゆっくり話聞くよ…」


トモの事務所に着いたアタシに、時間を作ってくれた。


「ありがとマユキ…

ごめんトモ…」

ちょうど事務所に居たトモに謝った。


「あ?気にしてんなキメぇから。
今日は俺 現場じゃねぇし、問題ねぇよ」


二人の気遣いが、嬉しい…



「ここ(事務所)使ってもいーけど…
どーする咲陽?場所変える?」


「…ここ、いーかな…?」

トモなら、聞かれてもいっか…