そっか、だから…

ー「尚と芽美ちゃんは絶対別れねぇから」ー

そう言ったんだな。



「つーか、ムチャじゃねーし…

石井さんとの事は、ケリついたよーなもんだから…」


「どーゆう事だ?」


「いーからサヤは、素直に尚さんに甘えろよ!
とりあえず、この事(DV)は報告すっからな」


「ヤメろよ!
誠工業と揉めたらどーすんだ!?

それにこれはアタシの問題だ」

ナオが知ったら…
高橋ん時みたく、またムチャすんだろ!


リュウもそれ(ナオの暴走)を察してか、
提案を変えてきた。


「だったら今すぐ離れろよ。
誠治さんの為にも、自分の為にも…

じゃねぇと、尚さんに話す」


「〜っ、簡単にゆーなよ!
仕事があんだろ!?」


リュウは少し考え込むようにして…

「わかった…
明日っからサヤはインフルエンザだ!
でもって、こじらせろ!

そんで正月休みが終わるまで距離置いて、ゆっくり考えながら様子見るぞ?」


「なんだよ!そのシナリオ」

「完璧だろ?」

得意げな笑みを浮かべる。