「あ〜、言葉間違えた!」

そう言ってリュウはタバコに火をつける。


「くつろいでんなよ!
急いでるっつっただろ?」

嘘だけど…


「…ワリ、
じゃあ続きは誠治さんに聞くか…」


「ヤメろよ!!」

焦って思わず大声を出した。


「…やっぱりな」

リュウは頬杖をついてため息を吐いた。


しまった…!


「ったく、DVかよ…」

「リュウ、違うんだ!
頼むから誰にも言うなよ!」


「なんで庇うんだよ?」

怪訝そうに睨んだ。


「別に庇ってなんか…

それにアタシが悪いんだ!」


「あ"〜ッッ!!
バカじゃねぇのかっ!!」

頭をグシャグシャと掻いた。


「そーやって暴力 認めてんなよ!

なにが悪ィって、暴力が1番悪ィに決まってんだろ!
今すぐ全国のDV被害者に謝ってこい!」


なんだそれ!!つか、

「そーかもだけど…」


「かもじゃなくて、そーなんだよ!

暴力は犯罪だ!
理由があったら犯罪は許されんのかよ!?」


確かに…

リュウの言う通りだ。


「でもアタシは…
セージを立ち直らせたいんだよ!」