義理堅くて、無意識に張り合う咲陽は…
いつだって自分がしてもらった以上に返そうとする。


そんな咲陽がシカトするとは思えなくて…

何かあったのか?って心配で、
オレは電話をかけ続けてた。



そんな時、智和から頼まれ事の電話で、
咲陽とまゆきちゃんの状況を知った。


そして頼まれた件で…
咲陽と会う事が出来た。


嬉しさで高鳴りながらも…

2人(咲陽とまゆきちゃん)の思い合う姿に、嫉妬すら覚えた。


でもそんな2人の関係も、やっぱり嬉しくて…

その泣き笑いがキレイで見惚れた。



もっと咲陽と居たくて…
寂しそうな咲陽を元気づけたくて…

半ば強引にS公園に連れて行った。


前に咲陽のリクエストで行った、思い出の公園。

さっきまでの態度と変わって楽しそうな姿に、少し安心した。



なのに…

「ナオにはあのコがいんだろ!
これからはアタシの事はいーから、自分のオンナの事だけ考えてろよ」


現実を突きつけられて、胸が痛む。