ブッ殺してヤる!!

久しぶりにスイッチが入った。


そいつらの中に、咲陽を陥れたボーイを見つけて、更に狂気が押し寄せる…

この状況を作ったのは、たぶんコイツだ…


咲陽には指一本触れさせない!

そう思ってたのに、腕をガッシリと掴んでるコイツに…

殺意にも似た感情が芽生える…


だけど…
咲陽の声で我に返ったオレは、その不安そうな顔で冷静さを取り戻す。



咲陽が無事で…

すごく、すごく安心した。


抱きしめずには、いられなかった。


怖かったのか、抱きついて来た咲陽が、
愛しくて、愛しくて…たまらなかった。



こんな時でも、オレを気遣う咲陽。

立場なんか、クソくらえだ!
何を犠牲にしたって、咲陽を守る。




だけどそれから、咲陽がオレを避け始めた。

オレを気遣ってんのか…
それとも、あの時のオレを怖いと思ったのか…

わかんなかったけど…


オレの誕生日までシカトな事が、気になった。


正直、咲陽からの"おめでとう"がなかったのは切なかった。

けど、そうじゃなくて…