Stray Love II 〜ナミダの軌跡〜

「まゆきちゃんの代わりは出来ないけど…

咲陽にはセージさんも…
それにオレもいるだろ?」

アタシの様子に、慰めの言葉をかけてきた。


どっちもねーよ…

セージの事は、なんとか終わらせるし…
ナオとも、ちゃんと今日で最後にする!


「ナオにはあのコがいんだろ!
これからはアタシの事はいーから、自分のオンナの事だけ考えてろよ」


「…

そーだけど…

でもオレは、咲陽が困ってたら何を差し置いても助けるよ」


どこか切なげに、でもまっすぐ強い瞳で
そう訴えかけてきた。



だから…





そんなことゆーなよ!!!


何を差し置いてもって…

自分のオンナよりアタシの事優先すんのかよっ!?



もう限界なのに…!


胸が苦しくて、もう…

「じゃぁ助けてくれよ…っ」


うつむいてても、ナオがアタシの顔を覗きこんだのがわかる…


「どーしてもナオの事忘れらんなくて…

困ってんだ…っ!」


壊れそうな切なさと、
狂おしい愛しさで見つめた…