「電話…

すげぇ焦った…」


ナオに繋がってたんだな…


「バカ…!

なんで警察呼ばねんだよ!?
ナオには立場があんだろ?」


アタシのために犠牲にすんなよ…


「…

呼ぼうかとも思ったんだ…
けどオレ、たまたま近くで飲んでたから…

気付いたら走ってた」


「バカ…

ムチャすんなよ…」


「…

するよ…

咲陽を守るためだったら」




心臓がブッ潰されたかと思った…



なんでそんな事ゆんだよ!!



心の刺青が痛くてたまんない…




好きだよ、ナオ…

壊れそうなくらい大好きだよ…!


違う…






愛してる。







どーしょうもなく溢れる想いが、ナオを
捕まえようとするけど…

理性が必死にそれを邪魔した。