「ナオ!?
どーしたんだよ…!」

オレからの電話に驚く咲陽。

自分からダチを希望したくせに?



智和と咲陽がメシに行ってから…

オレだってダチなんだし!って、近づきたくなった。


それに…


誕生日の電話で言われた、久しぶりの咲陽の"バーカ"…


懐かしくて、嬉しくて…


胸の痛みと共に、心が咲陽に絡みつく。



「オレんトコに働いてた時に、置いてた
コーヒー…
あれウマいから、どこのか知りたくて」


「あぁ、それなら…
家にストックあるから、持ってってやるよ」


「マジか!?
つか、オレが取り行くよ!」

会える事になって、テンションがヤバイ。



けど…

住んでるマンション下まで行ったオレに、どこかぎこちない態度でコーヒーを渡す咲陽。

社交辞令だったか?


そこに…

「(仕事)行ってくる…
てかアンタ、お客さんにお茶も出さないの?」

コンビニのレジで見たオンナが咲陽に声をかけた。



やっぱりあの声は咲陽だったんだ!

じゃあパラメン吸ってんのか!?
なんで…!?