「なんだよ…それ…」

困惑するアタシを横目に、

軽くため息をこぼし…

「それほど…

サヤオを傷つけた事とか、別れた事が…
ものスゲぇ苦しかったんだろーな」



トモの言葉が…
鋭く胸に突き刺さった…!




ウソ、だろ…




あのナオが、

いつも余裕たっぷりなナオが…


そんなふうに潰れるほど…




そんなにアタシの事…



「オンナは時間と共に落ち着いてくけど、オトコは逆ってゆーもんね…」

注文したビールをトモに注ぎながら呟く
マユキ。



それで日に日に潰れて…



「だから関わらせたくなかった。

アイツはサヤオの幸せン為に、
あれほど苦しんでまで手放して…

やっと今、新しい道進んでんのに…
関わったらまた苦しみ続けんだろ?

サヤオを自由にした意味がねぇ」





バカ…


くそバカだよっ!!




なんなんだよ…!


勝手にアタシの幸せ決めてんなよ!!!



そんな苦しんでまで…


バカすぎんだろっ!!





ふざけんなよ…


何やってんだ…アタシ達…