23歳の誕生日を迎えた。


セージからは、日付けが変わってすぐに
"おめでとうメール"が来た。


なんか可愛いな、セージ。

つか、一緒に過ごせなくてごめんな…






親父は有給を取って…
午前中、2度目の成人式をした。


写真スタジオで、マユキも振り袖をレンタルして…

家族と、マユキと、そしてアタシ単独の3パターンの写真を撮った。



「すごく、似合ってるわ…」

って、母さんは瞳を潤ませてた。



ぶっちゃけ…

夏の振り袖は恥ずかしいし、
室内とはいえ暑いっ!!


けど、そんなんどーでもいい。


アタシ達にしかわかんない、幸せが詰まってる。





昼メシは、日本料理店でお祝いの食事会。



「ちゃんとお祝い出来て…よかった」

食事を終えて、しみじみと呟く母さん。


「ありがと…

アタシも、帰って来てよかったよ。


ナオがさ…
あ、あの成人式の写真の人!
その人が…

親はすごく心配してるはずだって…


だから今回帰って来たんだ」


「そうだったの…」


「写真のドレスも…

振り袖はきっと、親が用意してるだろー
からって…
ドレスをプレゼントしてくれたんだ」