「お前、ら…!」

驚いてるトモカズは汗だく状態で…
燃え尽きようとしてる線香と合わさって、長く合掌してた事を物語ってた。


「帰って来てたんだな…

つか、アンタもこっちのヤツだったのか?」


アタシに対して呟いた後、マユキに問いかけた。


「あたしは遊びに来ただけ」

一方的に誘ったのに、アタシの所為にしない…優しいマユキ。


「…ふーん、
そんなタイプに見えねぇけどな」

それを察したかのよーに、
苦笑いのトモカズ。


「オマエん家の墓か?」

墓石には"田中家"って刻まれてるけど、
そんな名字だっけ?


「…

いや…


俺が殺したダチの墓」




トモカズの言葉に固まった…



「どーゆう…事だ…?」

返す言葉が見つかんなくて、つい立ち入った質問をしてしまう…


トモカズは、情けなさそうに息を吐くと…

「なァ、
昼メシでも食い行かねーか?」

と、切り替えしてきた。



トモカズが気になったけど…

人とあんま関わんないマユキは、嫌だろーな…