翌日、まだ行ってなかった墓参りに向かった。


「なんで あたしまで…」

「いーじゃん、家族みたいなもんだし。
マユキの事も守ってくれるよーに頼んどくから!」


「なにそれ…

まったく」

照れくさそうにボヤいてる。



線香を立て、2人で手を合わせた。




「お盆にお墓参りって、初めて…」

合掌を終えて、呟くマユキ。


お盆にって…

「じゃあ、いつしてたんだ?」


「……命日」


命日?

「親のか?」


そっから沈黙。


気になりながらも、来た時と違う出入口を抜けようとした時…


「アレ…」

マユキの発した声に、その視線の先を見た。



あ…!


トモカズ!



トモカズは…

お墓の前に座り込み、目を閉じて合掌してた。



その姿は、凛々しくも切なげで…
アタシ達は思わず見入ってしまう…



不意に合掌を終えたトモカズが立ち上がろうと、勢いよくこっちを向いて…

バチッと目が合った!