Stray Love II 〜ナミダの軌跡〜

アタシらのやりとりに吹き出す母さん。

「もう、2人とも!
なんだか本当の姉妹みたいね!」


「ハハッ!賑やかでいいな!」

親父も楽しそうに口を挟むと、
少しマジな顔になって…


「だが…

咲陽が家族みたいに思うなら、私達にとってもそうだ。

舞雪ちゃん、自分家だと思ってくつろいでくれ」

と、優しく語りかけた。


マユキは驚いた顔をして うつむくと、
下唇を噛んで 照れ臭そうに頷いた。



親父…


ありがと…。








夕食は寿司をとって…
マユキの歓迎と、無事に帰って来た喜びの酒を交わした。


ま、アタシは1杯だけ。


いくら"自分家だと思って"っつっても気は使うだろーし…
マユキの事考えたら、ノンキに酔ってらんない。



「ところで咲陽、成人式はどうしたんだ?」


聞かれると思ったよ、親父…

「一応した…
待って、持ってくるから」



親に見せようと思って持って来た、
ナオからの成人式の写真を差し出した。