Stray Love II 〜ナミダの軌跡〜

「食いつくのはソコじゃないでしょ!

舞雪ちゃん、
お世話かけてごめんなさいね?
咲陽の事、ありがとう」

母さんがマユキに優しい眼差しを向けた。

父さんも慌ててお礼を言うと、マユキは照れ臭そうに戸惑ってた。




「アタシがこんなふうに元気になって、
頑張って来れたのはさ…

ある人が救ってくれたのと、
マユキが支え続けてくれたからなんだ」


マユキがすごく大事な存在だって伝えたくて、訴えるように語りかけた。


アタシの言葉と様子から気持ちを察してくれたのか…
親父はマユキに深々と一礼し、

母さんは、
「ほんとに、ありがとね…」

と、そっとマユキの手を握った。


「あたしは何も…!」

って困惑しながらも、アタシを睨むマユキ。

けど、そんなんはシカトして…

「アタシ、マユキの事…
家族みたいに思ってんだ」

って続けた。


一瞬、キョトンとする両親。



「アンタ、しつこい!」

いーかげんイラついたのか、親の前でも
おかまいなしにキレるマユキ。


「本音だもん」

「てか、めんどくさい」