Stray Love II 〜ナミダの軌跡〜

「なに言ってんだよ…
アタシはただの身代わりだった」


久美は首を横に振って、続けた。


「信じてた未来が消えそうで…
どーしょーもなく辛かった!

だけど…
あの時はあぁ言ったけど…

咲陽の事、親友だと思ってたから…
晴明と咲陽の幸せのために、心を殺した。

応援してたのだって、ウソじゃない!」



久美…


ー「良かったじゃん!
ケドこっからが勝負だから、頑張れ!」

「咲陽のコト泣かしたら、しょーちしないから!」ー



久美の切ない気持ちが、痛いほど解る…

それでも相手の幸せを考える、健気な思いも…



あの頃の久美は、いつも明るく笑ってた。

そしてアタシは、ハルとの日々が幸せで…


久美の笑顔に隠れた悲しみに、気付く事
すらなかった。




でも、だからって…



「そんな頃、アイツらの被害にあったんだ…
就職して、まだ間もない頃だった。


辛かった…
言葉では、言い表せないくらい…」