Stray Love II 〜ナミダの軌跡〜

「咲陽」

まだ座ったまま、静かにアタシを呼び止めるマユキ。


振り返ると、
訴えるような瞳でアタシを見つめてた。



マユキには過去の事を話してる。
目の前のクズオンナが、どんな関係か察してるハズだ。

なのに…



いや、だからか…


マユキの瞳からは、"逃げんな"って伝わってくる。



そうだったな…


ー 傷を消すってことは…
傷を見えないフリして避ける事でもなく…
その傷とちゃんと向き合って、少しずつ乗り越えてく事なんだ ー




向き合ってやる。



「…なんだよ?」

久美を真っ直ぐに見つめた。


「ちゃんと話したいんだ…」

今更のように、潤んだ瞳。


そこに、

「ママぁ!☆¥$%☃→#♪」

つまんなそーに、なんか訴えてきた女の子…


「おいで…
向こうで遊ぼっか」

優しい瞳であやすマユキ。


「おい…大丈夫かよ?」

女の子と立ち去ろうとしたマユキに声を
かけた。


「ヘーキ。施設で慣れてる…

アンタはちゃんと向き合ってきな」

背中を押してくれるような一言。


「すいません!お願いします…」

オマエ(久美)は図々しーな…