玄関を開けて外に飛び出る。 いつもの石段を降りると、昔ながらの駄菓子屋さん。 その前を通り過ぎて、畦道に入ると日差しが強く照らし始めた。 小さな川の橋を渡り、学校へ続く桜の並木道を息を切らしながら駆け抜けた。 教室に向かって廊下を早足で進む。 こんなに学校に早く行きたいと思ったのはいつぶりだろう……… なんて言えたらどれだけいいだろう。