《慎二side》 ───…… ───────…… 「あー、やっと終わったか……」 体育祭が終わり、今俺は歴研の部室にいる。 まだ部室には白川しかいない。いつも生徒会の仕事をしている彼女だが、今日は珍しく歴史に関する史料を読んでいた。 「……なんなんですか、ジロジロ見て」 「あ、悪い」 ぼーっと見ていると、そう言われてしまった。