縁は異なもの

「そこまでー」



なんとも場違いな声で教室に入ってきたのは青生くんだった。もしかして、ずっと廊下にいたの……?声とか聞かれたのかな……?




考えれば考えるほど恥ずかしいことだらけだ。辰海くんは淫らな格好だし、私は辰海くんに跨がられて身動きできないし。




青生くんは教室内をジックリ見たあと、私たちの方に近寄ってきた。すると、辰海くんはタイミングよく着ていたYシャツを掴むと私の顔全体にそれを覆いかぶせた。


「……うわぁ!!な、なに?!」



どかそうと思っても片手は辰海くんに掴まれているし、もう一つの手はソファーと体の間に挟まれているから動けずにいた。





「……青生、勝手に入るなって言っただろ?」


「馬鹿か、お前は。やるなら昼間にしろ。放課後は見周りの教師が来るって何回言えば分かるんだよ」


「………」


「また停学くらいたいんだったらいいけど」



「……分かった」





辰海くんはそう言うとゆっくりと私から離れた。圧迫感がなくなったので私は急いでYシャツを取ろうとしたら辰海くんに止められた。




「うわっ!なんで止めるの……」


「……俺以外の奴に見せないために決まってんだろ」


「……どうして?」


「………察しろよ」





辰海くんの言いたいことが分からない私は「ごめん…」としか返すことができなかった。そのあと辰海くんはため息を1つついてから床に倒れている人達のことを青生くんに頼むと私の手を掴んで教室をあとにした。