図書館からはじまる




家に着いてから、薗田さんから「今日は楽しかった。本当にまた、お誘いしますね」とメールが届いた。


やはり、薗田さんよりも太田さんに今日のことを謝りたくて、どうしたらいいか考えた…


どうもこうも、太田さんの連絡先も、勤務先も自宅もわからない…


太田さんがまた、図書館に来てくれるまで待つしかない…


金曜日かな?


でも、金曜日に必ず来るかどうかもわからない…


あっ、もしかしたら、櫻子さんなら勤務先がわかるかもしれない…


でも、勤務先まで押しかけて、変に思われないかな?


ストーカーとか…


とりあえず明日櫻子さんに相談してみよう。


次の日、私は仕事が休みだったので、図書館に行き、仕事終わりの櫻子さんに昨日のことを話し、勤務先を聞いてみた。


「櫻子さん、太田さんの勤務先わかりますか?」


「ええ、もちろん。宗輔さんはオオタホールディングスですよ」


「え?!そんな大きな会社の?そっ、そうなんですか?は〜ぁ」


「押しかけるんですか?」


「押しかける…なんて、私、やっぱりストーカーみたいですよね?」


「謝るんですよね?だったらいいんじゃないですか?」


「はい…」


「今から行ってみてはどうですか?」


「え?今からですか?いつ終わられるかわかりませんし…」


「謝りたいんですよね?」


櫻子さんは、念押してもう一度言った。


「はい…」


「はい!いってらっしゃい!」


櫻子さんは、私の背中を押して送り出してくれた。


と言っても、場所…


私は、スマホでオオタホールディングスの場所を調べた。


意外に近いところにあり、駅は6駅先だった。


駅から徒歩10分ぐらいで、オオタホールディングスに着いた。