図書館からはじまる




予定通り2時から“おはなし会”が始まり、そして、無事に終了した。


宝ちゃん寝ちゃってる。


「あら、宝ちゃん寝ちゃったんですね…」


「そうなんだ。のっぽさん今日はどうも、宝も楽しそうな顔してたし…」


「いいえ…楽しんでもらえてよかったです」


「宝もこんなだし、帰るわ」


「はい、お気をつけて」


太田さんと宝ちゃんは、帰って行った。


「瞳子さん、お疲れ様でした」


「あっ、櫻子さんいらしてたんですね」


櫻子さんは、本日お休みで“おはなし会”が気になって、こっそり来ていたらしい。


「あっ、そうだ櫻子さん、最近よく来る太田さんわかります?」


「あの18時50分の人ですか?」


「そうです。その人…」


「その人がどうしたんですか?」


「なんと、美里さんの弟さんだそうです」


「…あっ…もしかして、宗輔さん?」


「そうです。太田宗輔さんです」


「あら〜そうだったのね…
大人になるとわからないものですね…でも、なんだか面影があるような…」


「やっぱり面識があるんですね」


「面識はありますね。小さい頃、宗輔さんが宝さんぐらいの時に美里さんと三人で遊びました」


「幼馴染みっていいですね」


「そうですか?瞳子さんは幼馴染みはいないんですか?」


「います。一人だけですけど」


「お一人いれば、十分です」


「そうですね」


私は、最近電話ばかりでたえちゃんに会ってないなと思った。


今度、色んな報告も兼ねて食事に誘おう。


「あの〜これ、あそこの通路に落ちてました」


小学生ぐらいの女の子が、落し物を持ってきてくれた。


「ありがとう」


あれ?これって、確か…


宝ちゃんが、持っていたような…


また、次来た時に聞いてみよう。