次の日、通常通りに仕事をこなした。
櫻子さんには、どうなったか聞かれたけど、何の進展もないことを伝えた。
日曜日は、いつもよりも早めに上がれる。
「瞳子さん、お食事行きませんか?」
櫻子さんから、誘われた。
「はい。行きます。自宅に電話だけさせてください」
「どうぞ」
自宅に電話すると、祖母が出て、夕飯はいらないことを伝えた。
「昨日頂いた名刺はありますか?」
「はい」
「見せてもらえますか?
電話持っておきましょうか?」
「あっお願いします。え〜と…」
私は、櫻子さんにスマホを預け、名刺を探した。
「ありました。これです」
「はい」
櫻子さんは、私のスマホで薗田さんに電話を掛け出した。
ええ?
「櫻子さん!やめ…「瞳子さん。はい」」
スマホを渡され…
『もしもし?』
え〜?
薗田さんに電話がかかってる…
『あっ、もしかして、笹倉さん?』
『は、はい…』
『うわ〜嬉しいな〜!掛けてきてくれないと思ってたから!』
『はぁ…』
薗田さんは、食事に誘ってくれた。
『すぐにでも行きたいけど、いつが空いてますか?』
『日曜日なら空いてます』
『では、日曜日の夕食を…
18時にバスの集合場所だった駅で待ち合わせでいいですか?』
『…はい』
と、電話を切った。
「どうでしたか?瞳子さん?」
「櫻子さん!急すぎますよ!」
「ごめんなさい。中々、発展しないので…」
薗田さんとの電話の内容を櫻子さんに話した。
その後は、櫻子さんと食事に行き、楽しく過ごした。