図書館からはじまる




同棲して半年が経った。


祖父も無事に退院し、今、リハビリに取り組んでいる。


久々に保から飲みの誘いがあった。


仕事終わりにいつもの居酒屋で待ち合わせた。


「ごめん、俺から誘っておいて…」


「いつもよりはマシだ…」


「どう?宗輔、同棲生活は?」


「すごい助けられてて、癒されてる」


「うわ〜!宗輔がのろけてる!」


「ちが…」


俺は、こういうのに慣れてない。


「た、保はどうなんだよ。櫻子さんと」


「そう、それなんです。
それがかなり上手くいっててさ」


「なんだよ、保ものろけか…」


「まぁ、そんなとこだ」


「保も珍しいな。長く続いてる」


「そうなんだよ。
で、本題に入っていいか?」


「ああ、本題があったのか…」


「俺さぁ、親父になるんだ」


「え?まじか?」


「ああ」


「う〜、いや〜そうか…
嬉しいな…保が…親父か…」


「で、結婚するわ」


「そら、そうだろ!で、いつ?」


「急だけど、二ヶ月後」


「そっか…」


「櫻子も、高齢出産だからな…」


「親父頑張れよ」


保が一段と男らしく、大人に見えた。