放課後…
私は美結に急かされて屋上に来た。
美結はバイトがあるから、と残念そうに帰って行ったけどね。
私も帰りたい…
そうため息をつきかけた時だった。
「そんなめんどくさそうにしないでよ…」
と、男の声がした。
うわ、びっくり…いつの間に。
そこには私より少し身長が高い男がいて。
うーん、知らない。
見たこともないよ、こんなチャラそうな男。
「俺は陸。知らなかったっしょ?」
喋り方もなんだか軽いし…
苦手だな…
「…はい」
何年かも分からないし。
「俺は3年な。優ちゃんの一個上」
てか、なんで名前知ってるのか謎なんだけど。
「はぁ…」
帰りたい。
「優ちゃん今男いんでしょ〜この間までフリーっぽかったのに〜」
と、落ち込むそぶりを見せる先輩。
フリーとか男がいるとかどうやったら分かるのか、分からないけど。
「…まだフリーなら彼女にしたかったのになぁ。まぁ、彼氏いたって関係ねぇけど〜」
な、何言ってんの?!
彼氏いたら普通諦めるでしょ!
諦めてよ!
「私…一途なんで!諦めてくださいっっ」
私はそれだけ言って逃げた。
私なんかが諦めてなんて生意気言って恥ずかしい。

