次の日。
最近色んなことがあって混乱してるのに、更に何?この状況は。
朝、学校に行こうと家を出ると拓人さんの車。
もちろん中には蓮がいて。
「乗れよ」
窓を開けて後ろを指差す蓮。
とりあえず時間も時間なので言われたとおりにする。
「あ、あの…これは?」
戸惑った声を出すと、拓人さんが優しく微笑む。
「王子様がお迎えにあがりましたってやつ」
王子様って…蓮だよね?
お迎えって…なんか照れる。
「その迎えに拓人はいらねぇだろ」
なぜか不機嫌な蓮。
タバコなんか吸ってるし。
「そう怒んなよ。この後仕事だからお前はゆっくりしてた方がいいだろ」
拓人さんは優しいなぁ。
仕事だから疲れたらダメだからって自分が運転してるんだね。
「余計なお世話だっつの」
なのに蓮ったら…
ずっと気になってたんだけど、
「蓮って…テレビとキャラ全然違うけど、どっちが…」
テレビでみる蓮はもう天使なんだけど、今目の前にいるのは、悪魔な気がする。
「テレビなんか嘘ばっかだろ。もしかしてあの俺を俺だってずっと思ってたか?」
そりゃ…そうでしょ。
あの笑顔に嘘はないって思ってたのに。

