ロイズは少し考えると、答えた。

「…半々だったと思います…」

「ほっほっほ…少年は賢いの〜フレイヤース王国は安泰じゃて…」

「…自分、音楽教師ですけど…クメカ様は、これからどうするのですか?」

もう、たたられる心配もない…

ロイズは、今だに封印されつづけているクメカを思って、たずねた。

「そうじゃの〜また遠くの海を渡って、旅をつづけようかの〜もう会う事もなかろうて…元気での〜少年…」

クメカは目を細めると、ロイズを見た。

「クメカ様も、どうぞお元気で…」

クメカはゆっくり、まばたきをして答えると、優雅に泳いで医務室を出て行った。


ロイズはベッドに横になったままクメカを見送ると、再び眠りの中に引き込まれていった…