そのページをイースものぞき込むと、そこには二人のセーユ奏者が、クリスタルの柱に向かって演奏しているイラストが、描かれていた。

「…なんだこれは…」

「ちょっと、変わった解除方法ですね〜なんと、感知能力の高いセーユ奏者が、必要なんだそうですよ〜」

「どういう事だ…?」

「封印には、二本のクリスタルの柱を使用しているのですが、その二本のクリスタルの波動を読み取って、その逆の波動をセーユで奏でる事で相殺する…というものらしいです…」

一度聞いただけでは分かりづらい内容の説明をすると、ルドはシアンを見た。

「…これ、もしかして逆にやったら、再封印も出来るんじゃないですかね〜?」

「はい…そうやって、封印の儀を行っていた時代もあったそうですが、いかんせん波動を感知してセーユでひくなんて、高等わざ過ぎて…」

「じゃあ、分担したらどうじゃの〜?感知した者が、セーユ奏者に伝える…なんての〜?」

ずっと黙って成り行きを見ていたクメカが、口をはさんだ。