海底の王国〈封印編〉

フレアとユラとロイズは、部屋を出て行くタイミングを失い、片隅に置かれた長イスに座って、この様子を見守っていた。

「…さ、最近、封印が解けかかりはじめていまして…封印をし直してもらおうと頼みに、フレイヤースに来ました…」

ラギがうつむいて答えると、ルドは本心を見透かすように言った。

「それ、本当ですか〜?本当は、解除が目的なんじゃないですか〜?」

「そ、そうなんですか?ラギ殿」

ここにきて初めてフレイル陛下が、口をはさんできた。

「それなら自然に封印が解ければ、問題はないはずだろう…?」

イースが、ルドにたずねた。

「ですよね〜?ラギ殿」

「…実は迷っています…自然に封印が解けるのを待っていると、恨みの念は暴走すると思われます…封印の指示をした…我が国を滅ぼした王の末えいを、タタリ殺すでしょう…それに封印者の末えいも…」

「そんな…」

フレアはショックで、両手で口を押さえた。

「…でも封印し直すか、ゆるやかに怨念を浄化しながら封印を解けば、もしかしたら姫の魂は、救われるかもしれません…」

ラギは小さな体で、さらに小さく呟いた。