「了解しました…同時に、その歴史背景も調べてみます…」

ノイエが覚悟を決めて、退出しようとした時、ロイズがノイエにたずねた。

「…もしかして、その国…アルーシャ王国ですか?」

「え?どうして君が、それを知っているんですか?」

ノイエは、おどろいてロイズにつめ寄った。

「あ…えっと、さっきクメカ様が…」

「え?!クメカ様が、いるんですか?!」

「あ〜ノイエ…今、陛下の客人として宮殿にいるので、その辺にいるんじゃないですかね〜?」

ロイズの代わりに、ルドが答えた。

「ロイズ、詳しく聞かせろ…あのウミガメは、何と言ってるんだ?」

イースが鋭く切り込んだ。

「あ…実は、私が採集した胞子の中に、タツノオトシゴがまぎれ込んでいて…」

ロイズは先ほどの、クメカとラギとのやり取りを話しはじめた。



「…タツノオトシゴに封印された、古代アルーシャ王国の騎士が、たまたまクメカ殿と一緒に、旅をしていたという事ですかね〜」

話を聞き終えると、ルドは思いついた事を言った。