「うたぐり深いの〜まぁ、そういう訳で、しばらくやっかいになるよ、じょうちゃん」

疑うようなロイズの視線を受け流すと、クメカはフレアに笑いかけた。

そして、タツノオトシゴのラギを頭の上に乗せると、フレアの部屋を出て行った。



「…きけんなの?」

「分かりません…けど、気を付けて下さい…姫は優しいから心配です…それにすみません…気づかなかったとはいえ、あのようなものを…ちょっと、ルド様に報告して来ます…」

ロイズはそう言い残すと、部屋を出て行ってしまった。

「あ、じゅぎょう…まぁ、いっか〜」

フレアはセーユを持って来て、ソファーに座るとロイズが戻って来るのを待った。