「これがそうよ〜?キレイでしょ〜?」

フレアは、机の上に飾っていた球体を両手で持つと、クメカが良く見えるように目の前に置いた。

球体の中で、小さな七色の粒がフワフワと浮かんでいる様子を見て、クメカは目を大きく見開くと言った。

「…こんな所で、何をしとるんじゃ?ラギ…」

『…!』

「?」

クメカが球体に向かって話しかけている様子を見て、フレアは首を傾げた。

「やれやれ…じょうちゃん、このフタ開けてもらってもいいかの〜?」

「うん、いいよ〜?」

フレアは、球体の丸いフタを回すと開けた。

「プハ〜!死ぬかと思いましたよ〜クメカ殿、ありがとうございます!!」

「はぐれたと思ったら、こんな所で死にかけておったとは…まぁ、簡単には死なんじゃろうがの〜」

クメカは何もない所に向かって、話しかけている…

「え?だれと、はなしているの?」

フレアはクメカが見ている所を、ジッと見つめた。

「おや…じょうちゃんには、見えんかの〜?ほら、ここにおるじゃろ〜?」

クメカは大きな手を、そっと持ち上げると言った。