地球を守って!恋するヒーロー

なんだか、どっと疲れた。
もう休憩しよう。


トレーニングルームの端に置いておいた自分用の水筒に入った栄養ドリンクを一口飲む。


市販の栄養ドリンクのどれとも違う不思議な味のするそれは、体力回復に効率の良い研究所お手製のドリンク。

本当は食べ物を食べた方が回復できるのだけど、そうできない時や手軽に回復したい時にぴったり。


それを千明にも分けながら休憩していると、外の空気が一気に華やかなものに変わった。


リンレイ......。


今日は腰までの髪をひとつにまとめて、深紅のチャイナドレスを着て、蝶のように軽やかに歩くリンレイ。

彼女のまわりだけが、キラキラと光輝いているみたいだ。



「あぁ......。
リンレイ様、今日もお美しい」



リンレイを見てうっとりしている千明を始め、壮絶な経歴にも関わらず、それでも彼女のファンは多い。


大体の人が、研究所から支給されたジャージのような戦闘服か、動きやすい格好で訓練しているのに、リンレイだけはチャイナドレスや華やかな服装をして、いつも化粧もばっちり。

それに今だに能力を使いこなせない私とは違って、リンレイは中国チームのリーダーをつとめるほど優秀で、外見はもう文句のつけどころもない美しさ。

それは認める、認めるけど。