地球を守って!恋するヒーロー

安心したのもつかの間、そんなに甘くはなかった。


胸元から大きな針のようなものを取り出し、火の球を避けながらも、リンレイはそれを放つ。

針は炎の中に飛んでいき、ブレットの首に命中......するかと思ったけど、首に刺さる一歩前にブレットはそれを掴んだ。


......よかった。
ごみ箱の陰から、私はほっとため息をつく。


自分は見てるだけで戦ってるわけでもないのに、手のひらに異様に汗をかいてきた。


だって、すご、い、としかいいようがない戦い......。

火の球をなんなく避けるリンレイも、目を閉じたまま飛び道具を受け止めたブレットも。

本当に、超人的。


リンレイは二本目の針を取り出し、再びそれを放つ。


針はまたブレットを狙って、いや狙ってない?
外したのかな......。 

それはブレットを狙わず、一本目の針はブレットの放った火の球に当たった。


火の球は針が当たったことにより、軌道が変わり、私が隠れているごみ箱に命中し。

勢いよく火の球がぶつかって、盛大な音を立てごみ箱が倒れた。