地球を守って!恋するヒーロー

私たちも、世界のトップの人も同じ人間なのに、何で実験台にされなければいけないの?

そんなに、えらいの?
権力者の言うことは、絶対なの?


ついこの間までただの学生だった私は、複雑な大人の事情も政治のことも何も分からない。

けれど政府による隠蔽や、裏で犠牲になっている人がいる事実を実際に知ると、怒りを感じるというよりも怖くてたまらない。

これが盛大なドッキリだったらいいのに。

そんな話信じられないし、私は戦わないし戦えないです。そう言ってみても、先生は顔色ひとつ変えずに冷めた目で私を見るだけ。



「君にとっても、メリットのあることだと思うが?

勝手ながら君が眠っている間に細胞を調べさせてもらった結果、君は治療法の見つかっていないウイルスによる病におかされていることが分かった。

自分でも知っているかな?」


勝手に調べられたことは気分悪いけど、無言で頷く。

人の話を聞き入れる気もない、常に予定している方向に話を持っていこうとする御堂先生も、世界のトップの人と同じように怖い。



「サイキックの力を自由自在に使うには、訓練に加え、我々による人体改造手術が必要だ。

君の病も含め、ウイルスによる病は、残念ながら未だに治療法が見つかっていない。

しかし、サイキックの力を最大限に引き出す手術を受けることにより、ウイルスを克服することができるという結果が出ている」


「えっ!?
じゃ、じゃあ、私は助かるかもしれないんですか?」