ドイツ人二人は顔を見合わせて、それからブレットに向けた銃をおろす。



「言われなくても俺たちは殺さないよ。
それは上が判断することだ。

俺の勝手な判断で、アメリカとの戦争のきっかけになるなんてゴメンだよ」


「だな。
それよりなんでかばうんだ。
確か日本チームに通信機を奪って逃げたスパイがいるって聞いたけど、この女か?

一応捕まえておくか」



そして、ブレットと共に私はドイツ人によって拘束される。



「まて!やめろ!
ミーナは関係ない!」



ブレットがそれを止めるけど、たぶん何を言ってもムダだ。

信じてもらえるわけがない。


こんなところで敵チームのブレットと隠れてるってだけでも、怪しさ満点なのだから......。





こうして、私はドイツ人に捕らえられて縛られたまま、ヨーロッパチームの宇宙船に乗せられ、地球に帰還した。