地球を守って!恋するヒーロー

だけどこのまま、ここで死んだとしてもいいかな......。

生きることをあきらめたわけじゃない。
あきらめたくなんかない。

本当は二人で一緒に生きたい。


でも。
生きていても、もう二度と会えないのなら、このままここで命が尽きてしまっても悪くないのかもしれない。

こうして手をつないで、好きな人の隣で最期の時を迎えられるのなら。



「ねぇ、地球に帰ったら話があるって言ったでしょ?私も言いたいことがあるの。

もう二度と会えないかもしれないから、いま言っておくね。
私はブレットのことが......」



好きなの、と言おうとした言葉はブレットの右手でふさがれた。



「言うな。
地球に無事に帰れるまでは言うなって言っただろ」


「だけど......。
こんなことになって、もう二度と会えないかもしれないんだよ?
言わせてよ......、ねえ......」



涙ながらの言葉の続きは、ブレットのあつくて優しいキスによって奪われる。


こんなに悲しい気持ちでキスなんてしたくなかった。

あの時はあんなにも嬉しかったのに......。
 
今は、悲しいだけだよ。