地球を守って!恋するヒーロー

幸いにもそこには、宇宙人もどちらのチームのサイキックもいなかった。


良かった......。
いつ見つかるか分からないけど、ここにしばらく隠れていよう。


トレーナーの袖を破って、リンレイに刺されたブレットのお腹を手当てする。


けっこう深く切れてるし、すごい血の量だ。
死なないで......。


とっさに出てきてしまったので、薬もないし栄養剤もない。

手当てが終われば、後は祈ることしかできなかった。 
  

気を失っているブレットのそばで、私はただ彼が目を覚ますのを祈る。





「......おい!しっかりしろ!」


ブレットの手当てをしていたら、いつのまにか眠ってしまっていたみたい。

ブレットに手を握られ、私を呼ぶ声に目を覚ました。


しっかりしろ、だって。
しっかりしろはこっちのセリフだよ。

自分の方がひどいケガのくせに。


全然笑える状況じゃないのに、こんなときにも私の心配をするブレットがなんだかおかしくて笑えてしまう。