地球を守って!恋するヒーロー

力を使い果たし空っぽになった体から、振り絞るように手のひらに力を込め、それを前に出す。


―――こないで......! 


私の願いが通じたのか。


リンレイは小刀を降り下ろそうとした体勢のまま、動きを止めた。

スロー再生モードではなく、完全に動きを止めたんだ。


......やった。
でも、いつまでこの状態が続くか分からない。


気を失っているブレットを引きずるように抱え、その場から逃げ出す。


頭が、クラクラする。 
足に力も入らない。


回復しかけていた体が、さっきのでまたガタがきたみたい。

少しでも気を抜いたら、意識が飛びそうだ。


意識が飛びそうになるのを歯を食いしばって耐え、宇宙船から抜け出す。


このボロボロの体ではそこまで遠くには行けず、宇宙船からある程度離れた洞窟に逃げ込んだ。