地球を守って!恋するヒーロー

「なに......?
あなたに何ができるの?」



リンレイは真っ赤な唇を薄くつり上げて、ブレットの血でぬれた小刀をぺろりとなめる。


私はリンレイみたいに強くないし、大人たちに利用されるだけのちっぽけな存在で、そのうえ能力も発動したりしなかったりの出来そこないだ。


だけど、御堂先生は言ったんだ。

自分を信じろって。
生きたいと、誰かを守りたいと強く願った時、私は強くなれるって。


リンレイは私なんてまるで相手にもならないと思っているのか、余裕の表情で小刀を回す。


肉弾戦になったら、武術の心得があるリンレイには、私じゃ絶対に勝てないどころか、きっと勝負にさえならない。 

私が勝てるとしたら、その前に決着をつけるしかない。


お願い!どうか私に力を......。

今だけでいいから。
もうこれが最後で構わないから。