地球を守って!恋するヒーロー

ネリは私の顔を一度見た後、全員の顔を見渡す。



「うちのチームが対抗する手段だが、地球と連絡をとり、中国アメリカチームの裏切りを伝えることだ。

そうなるとおそらく、国際的に非難されるのを避けたいだろう両国の政府は、チームが勝手にやったことで政府は一切関与していない、と言うだろう。


政府に見放されたあちらのチームは国に帰っても行き場を失い、月での立場も孤立に追い込むことができる。

今のままだと、うちのチームがその立場に立たされる危険性もあるからな。
それだけは何としても避けなければいけない」



孤立に追い込む......。
あちらのチームもたぶん政府の指示でやっているだろうに、なんだかいたたまれない。

他のチームよりも、自分のチームのことを第一に考えるべきなのかもしれないけど......。



「そのためには、まずは奪われた通信機を取り返さなければいけない。
それには俺が透明化して......」


「まだるっこしいなぁ。
要はあちらさんから通信機を奪えばいいんでしょ?
モタモタしてる時間はないよ、それじゃね」



さらに話を続けるネリの言葉を遮って、アシュリーは部屋から出ていってしまう。