地球を守って!恋するヒーロー

するとそこには、月の至るところで見かける赤い実のついた植物が生い茂り、それを先ほどのうさぎがむしゃむしゃと食べていた。

それから、そのすぐそばには。



「......赤ちゃん?」



はいはいをしている小さな赤ちゃんがいた。


赤い瞳に、赤い髪、頭についた二本の触覚。
間違いなく宇宙人だけど、赤ちゃんだ。


千明がその赤ちゃんを抱き上げると、火がついたように泣き出した。



「うわっ!どうしたっ!?
美菜、パス!」



千明から赤ちゃんを受け取り、おそるおそる抱っこすると、ぴたりと泣き止み、安心したように体をすりよせてくる。



「そうか、女の子の方がいいのか。
こいつは男だな、間違いない」



それを見て、そんなことを言う千明をジト目で見る。



「千明と一緒にしないの。
こんなに小さいうちから女好きとかないでしょ。

千明の抱っこの仕方が嫌だったんだよ」


「いーや、こいつは男だ。
賭けてもいい」



何を賭けるんだか......。
本当に変なことばっかりしか考えてないんだから。