「ひとつだけ思ったことがあるんだ」



不満を抱きながらも腹ごしらえをする私の隣で、神妙な顔つきの千明。



「なに?」


「もし、美人な宇宙人がいたら、個人的に連れて帰ってもいいかな」


「......ダメだと思うよ」



......まったく。
神妙な顔してるから、何かと思ったら。


決戦の時が近づいてるってのに、いつもと変わらないんだから。


そんな千明に呆れながらも、少しだけ安心して。

これからの戦いに想いを馳せた。


話し合いで解決したらいいんだけどな。
......無理だろうな。

それで解決するなら、とっくにしてるよね。


......勝っても負けても、どうなったってこれで最後だ。