―――二日後。


御堂先生から解熱剤をもらって、熱が出た夜も安心して眠れるようになった。


けれど、迫ってくる月での戦いやブレットのこと。

ゴチャゴチャと考え込んでいたら、寝付けず。


温かい飲み物でも飲んで落ち着こうと、給湯室に向かう。


給湯室は宿舎と同じ建物の中にあって、紅茶とコーヒーがいつでも飲めるようになっている。


ふかふかのソファーもいくつかあってまったりできるようになっているそこは、すでに先客がいた。


下着が見えそうなくらいのミニのスカートをはいた足をセクシーにくみかえるリンレイ。


そんなリンレイに挨拶もしないで、ポットから紅茶を注いで、彼女から距離をとり、離れたソファーに座る。



「ねぇ」



猫舌の私は、熱い紅茶を少しだけ冷ましながら飲んでいると、急に話しかけられて、火傷しそうになる。


距離をあけたまま、リンレイの方を見ると、口元に笑みを浮かべていた。