......だめだ。
これ以上ここにいると、本当に何を言い出すか分からない。



「ミーナ!?」



ブレットの腕から抜け出し、私を呼び止める声も無視して、階段をかけ降りる。

震える足を動かして、決して立ち止まらないように。


目にいっぱいたまった涙がこぼれ落ちないように、ぐっと唇をかんで、ただがむしゃらに足を動かした。





千明、御堂先生。
ブレット、アメリカ人女医。
サイキックの仲間たち、犯罪組織。
宇宙人、ウイルス。


何が本当なの?
誰が真実を言ってるの? 

誰が、味方なの......?


もう、何を信じていいのか分からないよ。