これって、一体どんな状況?

こどもたちにも見られてるし、ライオンはマタタビにじゃれついてるし......。



「美菜ー!ブレットー!
いるかー!?

こっちは終わったぞー」



廊下から千明の明るい声が聞こえてきて、ブレットは私から体を離し、廊下に出ていく。

助かったような、残念なような......。


いやいや、残念って何考えてるの、私!?
こんな敵の本拠地で余計なこと考えてる場合じゃない!


でも、本当にブレットどうしたんだろう。
様子がおかしかったけど......。



「おっ!色っぽいオネーサン発見!

うわー......、ボコボコにされてるじゃん。
容赦ないなー、ブレットは」


「あ、その人は私が......」



一人で百面相しながら考えこんでいたけど、千明の声でハッと我に返る。


女の人とライオンを縄で縛りながら、必要以上にボロボロになっている女の人に驚く千明。



「マジで?美菜が!?」


「う、うん。千明のおかげ」



千明に驚かれながらも、私も縄で縛る手伝いをする。

そうして、私たちはリーダーと動物使いの女の人、それから千明たちが数人サイキックを捕らえて、無事に任務を達成し、研究所に戻った。