地球を守って!恋するヒーロー

「ちっ!」



悔しそうに舌打ちをして、足元のトンファーを拾おうとした女の人。

彼女の手の甲を、自分が持っていた方のトンファーで強く叩き、それを阻止。


女の人は痛みで顔を歪め、手の甲を押さえた。


今だ!
トンファーを両手で持ち、思いきり振りかぶる。



「えい、えいっ!えいっ!」


「きゃ!ちょ、いたっ!
やめなさい!」



握りしめたトンファーをでたらめに振り回し、無防備な女の人を何度も何度もそれで打つ。


......ごめんなさい!
だって、やらなきゃやられるんだもの!



「はぁっ......、はぁっ......」



使い方も何もあったものじゃなく、むちゃくちゃに何度も殴っていると、いつの間にか女の人は動かなくなっていた。


死んでない、よね?
大丈夫だよね?

生きている、ということにしておこう。


女の人は気絶した。
ライオンも床に散らばった丸い実、マタタビに夢中。

百獣の王もこうして見ると、ネコと対して変わらない。


......とにかく勝ったんだ。
めちゃくちゃな戦法だったけど、なんとか勝てたんだ。


千明、私勝ったよ。
このトンファーがなかったら、勝てなかったかも。
ありがとう、千明。


落ちていたもうひとつのトンファーを拾いながら、偶然にも取っ手のついた形状の武器をくれた千明に感謝した。